2025年 4月27日 そろそろ5月の連休に入りつつある。有休を使えば11連休なんて人もいるかもしれない。やはり行楽の車も増えてきた。藤野の山は、それまでの淡い色合いの「山笑う」光景から、鮮やかな新緑に変わっていった。それに合わせて、紫の藤の花も咲き始めた。桐も紫の花を咲かせ始め、そろそろ芽を出していない木は無くなった感じ。私の知る限り、芽吹きが一番遅いのは桐の木だと思う。 この「山笑う」頃から新緑への移り変わりは目まぐるしいけれど、それだけに、「もう一回、山笑う光景を見てみたい」と思ったら、案外と簡単に願いはかなう。少し標高の高い所に行けばいいのだ。 私の棲む牧馬からだと、そんな体験が出来るのは道志の道を西に向かって山中湖まで行く事。この道を西へ西へと...27Apr2025
2025年 4月20日 4月も半ば過ぎた。山の景色も、芽生えの頃から山笑う頃へと移った。世界全体が淡い色合いに包まれ、夢のような明るさがある。そんな萌黄色の中に、点々と桜が咲いている。なんか一般的には、桜って4月始めにはパッと咲いてパッと散ってしまうような印象があるけれど、山の桜は案外と遅咲きのものもあり、鮮やかな新緑と一緒に花を咲かせるものもある。町中の街路樹とか公園でしか桜を見ない人たちには、こういった山の春の景色は新鮮に映るかもしれない。 暖かさと共に行楽の季節にもなったようで、土日には道志川沿いのキャンプ場には、大勢のお客が押し寄せて来ていた。じきに5月の連休にもなるし、その時は川沿いのキャンプ場の敷地が、すべてテントで埋まるくらいの客の入りにな...20Apr2025
2025年 4月13日 まだ完全に散ったわけではないけれど、強風と雨・・・それも雷を伴う大雨・・・のせいもあったのか、桜は半分ほど花びらを落としていった。それでも、山桜とか枝垂桜とか、遅めに咲く花は今が盛り。 それに合わせて、山では新芽の季節に入ってきた。本の一週間前までは、山の風景の写真を撮っても、人に見せれば「冬景色?」と誤解されそうな感じだったけれど、もはや誰も冬の景色とは思わない程度に新しい芽が出ている。これがまたしばらく経てば、「山笑う」季節に入っていくだろう。地面に目をやれば土筆が大量に顔を出している。 この日記で、時々、富士山の火山噴火について書いたことがあったけれど、なかなか面白い動画を見つけた。富士山噴火シミュレーション 富士山の噴火と...13Apr2025
2025年 4月6日 4月の始まりは雪だった。4月1日の火曜日は雪交じりの雨で、その後もやや肌寒い日が続いた。その前は初夏を思わせる高温もあったので、この気温差は体調を崩す人も多かっただろう。この低温もそろそろ終わって、以後は高温傾向が続くそうだけど。 季節がいったん後戻りしたせいか、桜は長めに花を見られるかもしれない。一気に咲いて一気に散る感じではなくなった。その一方で、山では木々の新芽が次々と出始めている。これから新緑に向けて景色は目まぐるしく変わっていくだろう。 昨年は、個人的には春の景色の進行に、気ぜわしさばかりを感じて、追い立てられるような圧迫感を感じていたけれど、今年は不思議と、落ち着いて春の訪れを愛でながら景色を眺めている。この心境の変化...06Apr2025
2025年 3月30日 先週は初夏を思わせる暖かい日もあった。宮崎では30度になった所もあったとか。それが土曜日からの雨で季節は少し戻った。とは言っても、冬に逆戻りしたと感じる程ではない。以前この日記で、ハクモクレンもコブシも、最後まで白い花びらのまま散る事は珍しく、霜に当たって茶色く萎れてしまうことが多い、と書いてたけれど、霜が凍り付くような低温には届かなかった。 梅が散って、桜が咲き始めた。桜も早咲きもあれば遅咲きもある。木の全体が花で包まれた桜がある一方で、ちらほらと咲き始めたものもある。山桜はまだつぼみのままだ。 そろそろ、山も冬景色を終えようとしている。木々は芽吹きの時期を迎え、道端には山吹が黄色い花を咲かせ始めた。世界に色彩が増え始めている。...30Mar2025
2025年 3月23日 今回の冬は3月に入ってから立て続けに雪が降る。この週も水曜日にまとまった量の雪が降った。一時は道路にも積もるくらいだったが、やはり春の雪らしく、解けるのも早い。雪解けの水が沢に流れ込み、枯れていた沢の水量も安定してきた。 雪が降ったかと思えば、春を通り越して初夏を思わせる気温の上昇があり、これでは体がついていくだけでも大変になる。この暖かさは一週間ほど続いて、また週末からは低温になるとか。 今日の日曜日は伸びやかな暖かい日だったので、これを機に冬物の衣類の洗濯を大量にこなして、もうタンスにしまいこんじゃおうかと思ってたけど、まだ寒さが完全に終わったわけではないらしい。 山では一番早く新芽を出す木々が、芽吹きの季節を迎えた。これから...23Mar2025
2025年 3月16日 前回の日記は雪についてだったけれど、それ以降、本格的な春が到来したかのような暖かさだったが、土曜日の夜から降り始めた雨は、日曜日には雪になった。それも一時は道路にも降り積もる勢いで、下手したら除雪車の出動が必要かな、と思ったけれど、午後からは雨になって降り続け、午前の雪も消えて行った。とはいえ、もっと標高の高い所だったら最初から最後まで雪だったかもしれない。実際、富士五湖周辺では20センチを超える積雪になったそうな。降った時期が2月だったら、藤野でも同じことが起きていたかもしれない。 あま雪の降らなかった今回の冬だけど、3月も半ばになって立て続けに雪になるというのが面白い。これは関係があるのかは判らないけれど、今年は福寿草の花が咲...16Mar2025
2025年 3月9日 山の光景は相変わらず冬景色だけど、地面に近い所から着々と春は進行している。ただ、ここへきて冬が本気を出したかのような天気になった。3日から断続的に降り始めた雪は結局5日まで降ったりやんだりを繰り返し、牧馬でも10センチ程度の積雪になった。道路には除雪車が出動した。今回の冬では、これが初めての除雪車になる。 こんな雪でも案外交通網は脆弱で、中央線は運休になった。まあ中央線以外でも、青梅線の青梅から奥多摩までも運休になったみたいだけど。 さらに、二日あけて8日の土曜日にも雪が降った。この時は除雪車が出るほどではなかったけれど、道路にもうっすらと積もる程度には降った。雪の日と言うのは不思議なもので、実際の気温よりも寒く感じる。同じ0度で...09Mar2025
2025年 3月2日 3月に入る。ここへきて急に暖かくなって、風が吹くと杉の木から、山火事のように花粉が煙のように舞い上がる。山全体は白く枯れた冬景色のままだけど、春は勢いよく進行しつつある。ただ、次の週の前半は雪になるとか言っているけど、どうなんだろう。 雪でも雨でも有難い所ではある。このところ降水らしい降水がなく、山はカラカラに乾いている。岩手県では歴史的とも言える山火事が起こっているが、となりの山梨県でも最近、山火事があった。ここらで少しでも湿りが山を覆ってくれれば、山火事になりにくい環境が出来ると思うのだけど。 いや、少々の降水じゃダメかな。真冬の渇水期が終わってから、まとまった量の雨が降っても、なかなか沢の水が回復しないものだ。極限まで乾いた...02Mar2025
2024年 2月23日 2月も終わろうとしているが、今回の冬は寒かったのか暖冬だったのかと思い返してみると、決して暖冬ではなかったように思う。昨年の秋ごろに出た長期予報では、寒さは一時的で、すぐに暖かい日々が続くような話だったと思う。私の印象ではむしろ逆で、一時的に暖かさがやってきても、すぐに次の寒波が来る、という感じだった。 ここ数日は冷え込みも厳しく、また風も冷たかった。時には暗く荒々しい雲が押し寄せてきて、風花をまき散らしていった。こういう日は、とりわけ寒く感じる。ただ、今の寒波が終わったら、いよいよ春の陽気になると予報は言っている。 暖冬だと、スキー場の雪不足が問題になるけれど、今回の冬は豪雪の冬と言ってもいいだろう。雪どころか、ろくな降水も無い...23Feb2025
2025年 2月16日 ここ数日は寒さも緩みがちだったが、また寒波が来ると言う。今回の冬は日本海側の大雪があったり、寒波が連続して居座ったりと、それなりに寒い冬の印象があるけれど、諏訪湖は結氷する事も無く、名物の御神渡りも見られる事も無く冬が終わろうとしている所を見ると、やはり一昔前の冬とは寒さの規模が違うのだろう。 私が藤野に来た頃は、冬でも一番厳しい時期は、夜中に時折、山の奥から「ピシッ」とか「パーン」とか、寒さに耐えかねて木が凍り付いて割れる音が聞こえてきたが、このところ、そのような音を聞いた記憶がない。最後に聞いたのはいつだったろうか。 早咲きの梅は既に咲き始めているが、本格的な開花はこれからだ。むしろ、春の開花は地面の方が早い。日の当たる野原で...16Feb2025
2025年 2月9日 このところ、この冬最後の強い寒波と言われている天気が続いている。たしかに、少し身が引き締まるような寒さで、晴れていても布団を干しても暖かく膨らんでくれない。かえって北風を取り込んで冷たくなってしまう感じだ。こんな時は、昔ながらの縁側のある家がいい。ガラス戸の内側の縁側に布団を並べて敷いておくと、北風には吹かれることなく、日光だけ浴びて布団が乾いてくれる。 とはいえ、そんな事を言ってられるだけ幸運かもしれない。日本海側は観測史上最大の記録を出すような積雪になっている。やhりこれには、海水温がいつもよりも暖かいのが原因なんじゃなかろうか。 シベリアとか南極とか、本格的に寒い場所では、案外と降雪は少ない。寒すぎると空気中の湿気が高くなら...09Feb2025