明日は春分。この週は雨が多かった。ようやく、土の中もしっとりと水が行きわたった感じだろうか。これまでの降水は、せいぜい地表の表面だけを湿らす程度で、少し掘り返せば土はパサパサだった。
山は芽吹きの時を迎えている。キブシ、コブシ、フサザクラ、早めに芽を出す木々は、毎日の様に新しい芽を出している。これが柿とか桐とかは、初夏に近づく頃にようやく芽を出すんだけどな。植物の種類によって、いろいろな戦略があるのだろう。そういえばヤマビルも出始めた。こいつは出てこなくてもいいのに(笑)。
ヤマビルがすっかり増えてしまって、それ以来、ヤマビルに喰われそうな作業は冬の間にまとめてする事が習慣になった。この冬は、家の周りの雑木を少し切り倒して整理した。2月頃から始めた作業だけど、どうやらヤマビルが出始める前に終えて良かったよ。
3連休とあって、行楽の車の量が何時にもまして多い。こうなると近所のスーパーに買い物に行くだけでも渋滞に巻き込まれかねない。いつしか、連休とか車の量が多い時は、買い物に行くのは夜も閉店間際にすることが多くなった。
16日(水曜日)の夜の11時半過ぎ、福島県沖を震源とした大きめの地震があった。マグニチュードは7、4というからなかなか大きい。最大震度6強だとのこと。新幹線の脱線もあって、今でも一部区間は運休している。心配された津波は、ある事はあったけど30センチ程度でこれは良かった。
だいたい1年前、2月13日に似たような震源で似たような規模の地震があった。揺れた時間帯も夜の11時8分で、これも今回の地震と似ている。牧馬での揺れ方は、カタカタと小さな揺れがやけに長く続くな、という感じで、なんとなく、遠いところで大きな地震があったんだな、という事はすぐに判った。
それにしても、こんな大きな地震が同じ場所で毎年のように起きてはたまらないな。前回の地震の時にはこの日記で、「普通、マグニチュード7クラスの地震が、世界の他の地域で起こったら、それこそこの世の終わりが来たような被害をもたらすが、日本はとりわけ地震対策が進んでいるのか、これほどの地震が起きても、割と平然としている。」と書いた。これは地震国ならではの技術の蓄積の賜物だと思いながら、当時の日記に書いたのだけど。
今回の2回目の地震を受けて、ちょっと違う不安を持つようになった。いくら地震国ならではの技術の蓄積があっても、毎年のように震度6強の地震に見舞われたら、耐えられなくなってしまうのではないか。
1度目の地震には耐えても、2度目、3度目と繰り返す内に、家に溜まった歪みや痛みは増えていってしまう。どんなに地震に強い家を作っても、いつかは耐えられない時を迎える。1000年に一度の大雨でも大丈夫な堤防を川に作っても、2000年に一度の雨が降ると堤防も壊れてしまう。
気候変動の危機が叫ばれるようになって久しいが、地殻変動にも、従来とは違った想定をする必要が出てくるかもしれない。もしかしたら、例の東日本大震災以降、地殻変動の活動期に入っているかもしれないし。
今回の地震でも、意外な事に東京でも停電があった(相模原でも)。こんな現実を目の当たりにすると、果たしてこの国は、2011年の大震災以来、本当に地震に強い国になったのか、信頼がグラつく。
地震の影響で新幹線が運休し、その対策として並行している在来線の本数を増やすとか。まあ普通の対応だと思うけど。
ただ近年の傾向として、新しい新幹線を作ったら、在来線の扱いが極端に悪くなる傾向がある。JRから第3セクターになったり、信越本線の横川と軽井沢の間のように、在来線が廃止されて通行できなくなったり。
今後、地震や風水害が多発するような事態になった場合、それで大丈夫なんだろうか。何らかの災害で鉄道が不通になった場合でも、迂回路や並行している代替路線があれば、柔軟に対応できると思うのだが。
旧国鉄の時代の方が良かったとは言わないが、商業原理そのままの、利益が出なければすぐ廃止、という考えも危ういと思う。水道や道路や電力網とか、人の生活を支えるものだけに、営利目的で突っ走る民営化ばかりが、善ではないはずだ。
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