2026年 6月14日

 いかにも梅雨らしい天気が続く。一週間の内、晴天が見られるのは1日くらいで、後の6日は曇りか雨だ。先日は雷雨もあり、埼玉県では雹の被害もあったとか。農作物なんてすっかり傷んでしまうし、車なんかボコボコにされるからなぁ。

 まだ梅雨前線は日本列島の南側の海上にあるようで、長雨が延々と続くような感じではない。これから前線が北上するようになると、集中豪雨とか災害を引き起こす雨もあるのだろう。

 上の写真は「篠原の里」。旧篠原小学校を、山里を体験できる宿泊施設に改装したもので、地元の集会所としても日常的に使われる。こういう廃校を再利用した施設って、作ったはいいが、それほど利用される事も無く休眠状態になる事も珍しくないけれど、ここは賑やかに活用されているので、幸福な成功例だと思う。

 で、この写真には電話ボックスが写っているけれど、張り紙が張ってあるのが判ると思う。そこには、この電話ボックスは12月の末には撤去されると書いてある。たしかになァ、こうも、みんながみんな、携帯電話を身に付けて持ち歩く時代になってしまっては、もう公衆電話の必然性って、すっかり小さくなっている。むしろ、いままでよく残っていたと考えるべきなのかもしれない。

 こんなふうに、今まで当たり前と思っていた風景も、少しずつ変わって行く。

 電話と言えば、一つ思い出したことがある。梅雨時になって、豪雨による災害が心配される季節になったが、篠原や牧馬のような山里では、豪雨による土砂崩れで道路が埋まったりすることも珍しくない。交通が寸断されるだけでなく、電気や電話のケーブルも切れる場合がある。そうなると当然、電気は使えなくなるし、電話も通じなくなる。

 携帯電話があるじゃないかと思うかもしれないが、電波を伝える中継局が被害を受けている場合もあるだろうし、山里のような谷が入り組んだ所では、ただでさえ電波が通じない所もある。何を隠そう、牧馬にも、そのような携帯電話の電波が届かない場所が幾つかあって、そこに人家もある。

 そんな地域で万が一の災害の時、連絡手段を確保するために、市は衛星携帯電話を配置している。固定電話や携帯電話が不通になった時は、この電話を使って安否確認や被害状況を伝える事になるわけだ。

 この衛星携帯電話、牧馬にも数台あるけれど、なかなかごつい。そして使い方に少し戸惑う所がある。普通の携帯電話と違って、衛生を使うだけあって、操作がひと手間ふた手間、余計にかかる。新しい機械に馴染みが薄い高齢者なんか、とっさには使えるのかなぁ。もちろん、市もその辺は気にしているのか、衛生携帯電話の入っている箱には使い方を記した冊子も付属しているが。

 でも最近になって、盛んに国内の馴染みの電話会社から、衛生携帯電話を使わないかと宣伝しているね。牧馬にあるのは、海外の会社の、いかにも普通の人には手が届きにくそうな、特別製の電話って感じだけど、これからは気軽に、普通の選択肢として衛星携帯電話を選べるようになるのだろうか。そうなると、市としても、何もわざわざ高価な特別製の電話会社に頼る必要が無くなるのかな。こういう進化は大歓迎だけど。

 少し想像を飛躍してみる。いずれ、自動車は電気で動くようになるのだろう。もし、自宅に太陽電池パネルを置ける家庭だったら、充電も自宅で賄えるようになるかもしれない。毎日の様に何百キロと走る用途には、発電量が足りなくて難しいかもしれないが、近所の買い物程度の利用目的なら、屋根に乗せる太陽電池だけでもなんとかなるだろう。

 そうなると、災害時に停電が起こっても、移動の自由は保障される。自宅で発電された電気で移動できる範囲内だけだが、ガソリンが無くなって全く身動きが取れないような状況よりは、ずっとマシだ。

 それに、電気自動車は巨大なバッテリーでもある。災害時、停電になっても、電気自動車のバッテリーに溜まっている電気を家庭用に使う事も出来るだろう。

 そうなると、電線のいらない暮らしも見えてこないか。

 電話は衛星の携帯電話で電線がいらなくなり、電気は自家発電と電気自動車で電線がいらなくなる。まあ、そう簡単にはいかないだろうとは思うけれど、以前よりは災害に強い山里の在り方に、近づいて行くのは確かなようだ。

 そうなると、前に書いた電話ボックス同様、電信柱も無くなる光景が普通になっていくのかもしれないな。

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