3月に入る。ここへきて急に暖かくなって、風が吹くと杉の木から、山火事のように花粉が煙のように舞い上がる。山全体は白く枯れた冬景色のままだけど、春は勢いよく進行しつつある。ただ、次の週の前半は雪になるとか言っているけど、どうなんだろう。
雪でも雨でも有難い所ではある。このところ降水らしい降水がなく、山はカラカラに乾いている。岩手県では歴史的とも言える山火事が起こっているが、となりの山梨県でも最近、山火事があった。ここらで少しでも湿りが山を覆ってくれれば、山火事になりにくい環境が出来ると思うのだけど。
いや、少々の降水じゃダメかな。真冬の渇水期が終わってから、まとまった量の雨が降っても、なかなか沢の水が回復しないものだ。極限まで乾いた山が、湿り気を取り戻すには、時間をかけた降水が必要らしい。
ようやくスミレが咲き始めている。今回の早春は、スミレにしてもオオイヌフグリにしてもタネツケバナにしてもフキノトウにしても、少し時期が遅い気がする。暖冬という言葉が定着した昨今だけど、今回の冬は、地面の植物たちにとって、そこそこ寒いものだったのかもしれない。
そういえば、年々暖冬傾向が進んで春の到来も早くなっているから、今年は種を早めに撒いた、と言っていた人が、今になって「ちょっと早すぎたかもしれない」と言っていた。
山火事も心配だけど、一応、心配しなくても済む話もある。以前この日記でも触れたけれど、2032年に地球に衝突する可能性があるとされた小惑星だけど、その後の観測の継続の結果、どうやら衝突はなさそうだと言う話になった。一時は衝突の可能性が3パーセント台まで考えられていたけれど。
まあ、この手の「地球にぶつかるかもしれない小惑星の話」というのは、たいがい、これと同様なコースをたどる。始めは衝突の可能性が危惧されるが、その後の観測の結果、「それはなさそうだ」で終わる。
ただ今後もこういった経験を積み重ねていく内に、いつかは、「ぶつかるかもしれない」「観測を継続しているけれど危険性が消えない、というより、危険性が徐々に増している」「どうやら衝突は避けられない」というコースをたどる事例もある事だろう。それが何千年後か何百年後か何十年後かは判らないが。
そんな事態に対処できるような態勢を、今の内から作り始めて、技術を向上させてほしいものだと思う。これも前に書いたけれど、世界中で使われている軍事関連の金額の、ほんの数パーセントでも回してくれれば、案外あっけなく実現可能なんじゃなかろうか。
20世紀の始めの1908年、ロシアのシベリアの奥地で、ツングースカ大爆発という事件があった。
半径数十キロにわたって木々がなぎ倒され、爆発炎上した。幸い、森林ばかりでほとんど人が住まない場所だったので、人々の犠牲は知られていない。確認されていない被害が絶対にないとは言い切れないけれど。
それでも、隕石が落ちた場所としては、恵まれていた方だろう。この大爆発の原因になった小天体も、最近話題になった天体と似たような大きさだったらしい。地上に落ちてこれくらいの被害を与えるのなら、海に落ちたら、世界中の沿岸部に巨大な津波を生み出していたに違いない。それがどのくらいの波の高さになるかは判らないが。
ツングースカ大爆発のような深い森林の奥地とか、広大な砂漠とかに落ちるのと違って、海に落ちた場合の津波被害は、確実に深刻なものになるだろう。何しろチリで起きた地震で発生した津波だって、太平洋をそのまま横断して日本に被害を与えるくらいなんだから。
こういった、世界史の流れすら変えかねない隕石の落下って、どのくらいの頻度で起こりうるのだろうか。世界史に影響を与えた火山噴火ならいくつか例を挙げられるが、隕石となると覚えがない。有史以前の、何千年前とか何万年前とかの話になっていくのかな。
そう考えると、隕石よりも火山の方が恐ろしいのかな。隕石の方は、それほど遠くない未来、地球に衝突しそうな危険なものは、早い内に軌道を変えるくらいの事は、現代の科学の延長で出来そうだけど。
火山のコントロールは、さすがに無理だろう。
まあ、自然災害の心配を始めたら、いくらでも次から次から湧いてきて、きりがない所はある。特に日本みたいに地震や火山の多い国土は。
それだけじゃなくて、風水害も多いし、今年は雪国では豪雪もあった。
来週の日曜日は、篠原牧馬自治会で防災訓練がある。山里の小さな集落の防災訓練だけど、今回は各家庭に置いてある消火器についても話し合いがあるようだ。すっかり使用期限を終えているのに置きっぱなしになっているような消火器は、この際、共同で新しいのを購入してはどうか、という話もでるらしい。
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