ここ数日は寒さも緩みがちだったが、また寒波が来ると言う。今回の冬は日本海側の大雪があったり、寒波が連続して居座ったりと、それなりに寒い冬の印象があるけれど、諏訪湖は結氷する事も無く、名物の御神渡りも見られる事も無く冬が終わろうとしている所を見ると、やはり一昔前の冬とは寒さの規模が違うのだろう。
私が藤野に来た頃は、冬でも一番厳しい時期は、夜中に時折、山の奥から「ピシッ」とか「パーン」とか、寒さに耐えかねて木が凍り付いて割れる音が聞こえてきたが、このところ、そのような音を聞いた記憶がない。最後に聞いたのはいつだったろうか。
早咲きの梅は既に咲き始めているが、本格的な開花はこれからだ。むしろ、春の開花は地面の方が早い。日の当たる野原では、オオイヌフグリの小さく青い花がいくつも咲くようになった。
杉の木々は盛大に赤くなっている。何でも今年の杉花粉は例年以上に多く飛散することが予想されているとか。山の杉の木々を見ると、まあそうかもしれないなぁと思った。
冬の終わりが見えてくると、個人的には眠気に襲われることがある。冬の間、寒さに対抗するために必死に体温を上げようと、身体の方は頑張っていたのだろう。そんな冬の疲れが出てくるのだろうか。
2032年の12月下旬に、地球に小惑星が落ちるんじゃないかというニュースがあった。現在の所、衝突の可能性は2.2パーセント。当初は1.2パーセントだったそうで、詳細な観測が進むにつれて、数字が変わったようだ。
まあ、こういった話は、更に観測が進むにつれて「どうやら衝突の可能性はなさそうだ」という話になる事が多い。現時点で2パーセント台と言うのも、それほど大騒ぎをする必要は感じさせない。
ただ、今後このような事例が重なって来ると、ある小惑星はそうとつの可能性が5パーセントとか10パーセントとか20パーセントといった数字のものも出て来るだろう。そうなると、全世界の力を結集して対策を講じなければならなくなってくる。もしかしたら、私生きている間にも、そういった出来事があるかもしれないなと思った。
今回ニュースになった小惑星の大きさは40メートルから90メートル程度だとか。これも、現状では「推定」の大きさだそうな。これだって、いざ地球に落ちてきたらかなりの被害が予想される。地上に落ちたら半径数キロとか数十キロといった範囲ですべてを吹き飛ばしてしまうような被害を与えるだろうし、海に落ちたらとんでもない高さの津波を発生させるだろう。世界中の沿岸の都市はもちろん、海抜数メートルとか、酷い場合は数十メートル程度の陸地は津波に襲われるかもしれない。さすがに人類滅亡レベルとはいかないまでも、破局的な災害にはなるはずだ。
もちろん、そんな悲惨な状況を招かないためにも、いろいろ活動が世界各国で行われているだろう。試験的に小惑星に探査機を衝突させて軌道を変えさせる実験もしたそうな。今後も、この方面の研究や対策は進んでいくに違いない。
それになぁ、思うのだけど、こういった対策だって、世界中で使われている軍事費の、ほんの数パーセントでも使ってくれれば、案外簡単に安心できる対策が実現できるんじゃなかろうか。世界中の軍事費の数パーセントって、いくらぐらいでしょうかね。数百兆円くらいにはなるんじゃないかしらん。
人間同士が不毛な争いにお金と技術をつぎ込むのではなく、人類共通の危機に対して力を注いでくれれば、この世の大概の問題は片付いてしまうんじゃないかなぁ。まあ、こういった話は、遥か昔から繰り返して言われ続けている事だけど。
そんな事を考えていると、また別の考えも浮かんできた、これはちょっと陰謀論っぽいけれども。
アメリカの大統領が変わって、まあ凄い勢いで大ナタを振るっている。その中の一つに、ロシアとウクライナの間で行われている戦争を、さっさと終わらしてしまえとばかりに動き出している。
これは私自身「まさかね」と思って信じていないが、この流れと、今回の小惑星の報道って繋がってはいないか。
戦争が終われば軍事費も減っていく。軍需産業も勢いを無くしていく。「そんなお前らに新しい仕事をやろう」。そんな流れで、小惑星の危機に対する仕事を、今後増やしていくのかな。
ははは、何か今回は安っぽいSFみたいな日記になったけれど。上記の発想も恐ろしく絵空事で空想じみている。
でもまあ、半世紀後でもいいから、人間同士の争いに使われる力が、人間共通の脅威に対して使われるようになれば、どんなにいいだろう。
0コメント