お盆休みに入っている。しかし、台風の直撃を受けて、どうやら13日から15日頃まで、雨が続くらしい。実のところ、もっと前の週間予報では、11日から16日まで雨のマークが並んでいた。それを見て、これはお盆休みは全滅だなぁと思い、お墓詣りは10日にしたのだけど、11,12日は意外と晴れていた。それでも、南方の台風の影響があるのか、時折、急に雲が湧いて雨を降らせる事はあったけど。
今回の台風は中部地方から上陸して北上するらしい。あまり被害を出さないといいのだが。
ただ雨が降り出したせいか、連日の酷暑が一段落したのはありがたい。今日は朝から雨がふったり止んだり、その降り方も豪雨になったり静かな降りになったり。かつてののしかかるような猛烈な暑さは無く、お昼でもごろごろと安心して快適に昼寝が出来る心地よさ。実際、これまでの夏の疲れが出たのか、寝たまま起き上がれなかった。急な涼しさに体がびっくりして、一気に休みたくなったのかもしれない。
そうはいっても、既に立秋は過ぎている。そろそろ、猛暑とは言っても、空気に乾燥を感じさせるようになると思う。日もだいぶ短くなっていて、夕方の7時は、もう夕方ではなくなっていた。
それにしても、この暑さには不安を覚える。私が子供の頃は、32度の気温でも真夏の一番の暑さと言う気持ちだったが、今では連日のように35度を超えるのが普通になり、時には40度近い気温に達する。もうこんな状態では、32度なんて「涼しくて心地よい」と感じてしまうようになった。
世界的に気温の上昇傾向はみられるそうな。はやり、私が子供の頃とは、地球の環境は明らかに変わってきているのだろう。それも意外に早い速さで。
暑さと一緒に、風水害も酷さを増してきた。水害の被害が毎年のように日本のどこかで発生するようになった。こんな状態が続くと、水害に遭いやすい場所は、水害による被害からの復興作業を行っている最中にも水害が襲うようになり、復興を諦めて放棄する土地も出てくるのではないか。
目を世界に向けると、日本では35度とか40度の気温で大騒ぎしているけれど、昔から40度みたいな気温が普通だった地域は、今後は50度とか60度なんて気温も出て来るかもしれない。そうなると、もはや人が住めるところではなくなってくる。地球温暖化なんて言うと、南極の氷が解けて海面が上昇して、人が住める所が狭くなるという話があるけれど、暑さによって人が住める場所が狭くなる可能性もあるかもしれない。
最近、これほどの猛暑が当たり前になると、人の住まいは地下に隠れるようになるんじゃないかと思うようになった。イメージとしては、中国の黄土高原にある「ヤオトン」が近い。
土の中なら、夏は涼しく冬は暖かい住居も可能になる。もちろん、そのぶん不便もある。日照の不足だって辛いだろうし、日本みたいに雨が多い所では、大雨の時に住居に水が流れ込んでくることを心配するようになる。
ただ、このヤオトンという地下住居には、崖や斜面を横に掘り進んで住まいを作る形式もある。そういう所なら、排水や日照の心配も少なくなるとは思う。
まあ、未来の日本の住宅がこんな感じになるのかと言えば、「まさか」と思われるのがオチだとは思う。でも、連日のように天気予報では「危険な暑さ」という言葉が飛び交うようになり、冷房設備を使わなくても構造的に夏でも涼しい住まいの在り方については、今後、けっこうな熱意で考察が進んでいくのではないか。
高価な住宅というと、都会のタワーマンションなんかが思い浮かぶけれど、構造的に夏涼しく冬暖かい住まいというのも、これからの価値になっていくと思う。
そういう高級住宅地や、高級集合住宅には、地形そのものから夏涼しく冬暖かい工夫を考えると思う。木々も多く茂り、所々にせせらぎも流れているかもしれない。
おそらく、コンクリートむき出しの住居と言うのは、高級志向の住まいでは使われなくなってくるのではないか。
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