事情があって日曜日の更新が出来なかった。それにしても暑い日が続いている。ただ、ここへ来て沖縄辺りを迷走していた台風が九州を北上するコースを取り出してから、天気の様子が変わってきた。安定した夏空と言うよりは、次々と雲が湧いて、時折雨を降らせていく。そしてまた晴れていく。
雨が降るので涼しくなるかと思ってたけど、雨の後に強烈な日差しと熱気がやって来るので、かえって蒸し暑い。こんな天気なので、虹を見るのが珍しくなくなった。
ただ畑をやっている人からしたら、この程度の雨では物足りないのだとか。「せいぜい畑の上を湿らす程度」と言っている。なんかこの夏は日本各地で豪雨被害があったけれど(今もあるけれど)、藤野はといえば、今は山は渇水に近い状態。そのせいか、ヤマビルも妙に少ない。もっとも、ヤマビルって、暑すぎても静かになるというから、暑さと乾燥でなりをひそめているのかもしれない。
そんな中、お祭り前の「道作り」があった。神輿がねり歩く道路の草刈りをするのだけど、前にも書いたように、今年は道作りの前に行政の草刈りがあったので、道路沿いの雑草はほとんど無かった。
雑草は無かったのだけど、道路沿いの斜面をイノシシが掘り返している場所が多くあって、土砂が道路になだれ混んでいる所がいくつもあった。そういった場所をシャベルで土をすくって直すのに、けっこう時間がかかったな。一時期、イノシシが少なくなったように感じられる時があった。なんでも、イノシシに豚コレラが感染して流行し、イノシシの数が減ったせいではないかと言われていたが、人間界の新型肺炎同様、イノシシの疫病も峠を越えて、また暴れ回るようになったのだろうか。
そういえば、また熊の目撃例があったんですよ。どうも今年の夏は山が賑わしい。
道作りは、住民が総出で参加する行事だけに、こういう機会をとらえて、住民全体に周知して欲しい情報の伝達や共有を行う事が多い。今回もそれがあった。
その中の一つに、この日記でも7月2日の所で書いた、自主防災組織の形の変更についても話が合った。その話の中で、篠原地区の防災情報を共有できるネット上のサイトを作るというものがある。
いったん災害が発生すると、多数の情報が錯綜する。どの地区は住民全員の安否の確認が取れたとか、どの道は木が倒れて通行ができないとか。そういった情報をみんなでアップしたり共有できるようにするとのこと。
とても良いことだと思う。ただ、こういったネット上のサイトに限らず、「防災目的に作られたモノ」って、日常的にはほとんど使われないので住民が慣れ親しむ機会がなく、いったん災害が発生した時も上手く使えない事がある。
個人的には、防災用に停電時に使う発電機を使う際に、日頃は全く使ってないので、いざ停電した時にいくら使おうと説明書を見ながら努力しても、結局使えないままで終わったことがある。こういう場合、キャンプなどの屋外での行楽で、事前に発電機を使う機会があれば、こんな無様な醜態をさらす事は無かったと思った。
災害時にガスが止まった時でも、カセット式のガスコンロがあると非常用に使える。そういうカセット式のガスコンロも、鍋料理なんかの機会に時々使えばいい。
非常用の道具を、非常時に上手く使いこなすためには、そういった道具を日常的に使っている必要がある。そんな工夫と知恵があれば、非常用の品々も有効活用できると思う。
で、自主防災組織の為に作られるネット上のサイトの話だけど、こういうのを日常的に使う良い機会が、冬にある。
雪が降った時、「私の家の前の積雪は15センチほど」とか、「あの峠道は、スタッドレスでも四駆でないと昇るのは難しい」とか、「除雪車が来てくれました。今、ちょうど私の家の前を除雪作業しています」なんて情報を、写真付きで住民が投稿すれば、そのサイトを使う良い訓練にもなるだろうし、実際に役にたつ。
たぶんこれから、いわゆるソーシャルネットワークサービスという道具も、地域の為のインフラとして必須になる時代になるんだろうな。もうみんなスマートフォンも持ってるし。
0コメント