2023年 7月30日

 連日、猛烈に暑い。またこの暑さはしばらく途切れる気配すらない。週間予報を見ても、今後ずっと晴れマークで、最高気温の所には連日36度とか37度とか不気味な数字は平然と並んでいる。いやはや、こうも35度を超える気温が普通になると、33度でも「今日は過ごしやすい」と感じてしまうな。

 以前この日記で、行政が行う道路沿いの草刈りについて、「お祭り前に地元の住民が行う草刈りの後に、行政の草刈りがある」といった事を書いた。これでは、住民が綺麗に草刈りをしたところに、行政が雇った業者が、ほとんど大した仕事もしていない・・・みたいな笑い話だったが、今年は祭りの前に行政の草刈りがあった。もしかして、既に住民の方から「そうしてくれ」と要望があったのかな。とりあえず、今年は祭りの前の草刈り(道作り)は、だいぶ作業が少なくなっているはず。

 それにしても、この暑さじゃあ、熱中症にかかって倒れる人も多いんじゃないのか。高齢者や体の弱い人は、積極的に冷房を使う方が良いと思うけれど。

 冷房で盲点になるのが、いかに室温が25度とかに冷やしても、壁や天井の温度が高いと熱中症になる事。屋根や壁の断熱が不足している家などでは、夏の日差しに照らされた屋根や壁からの熱によって、天井や壁が熱を持っている場合がある。そういう部屋では、いくら冷房で室温を冷やしても、体がゆだっちゃいますよ。

 以前この日記で、未来の家の形は、茅葺屋根みたいな屋根で覆われているかもしれない、といった事を書いたけれど、しっかりと断熱を効かせた分厚い屋根を乗っけた家なら、夏は太陽の熱を家に入れず、冬は室内の熱を外に逃がさない暖かい家になると思うんだけどね。

 世界全体を見ても、今年は酷暑らしい。いよいよ気候変動が牙をむく時期が来たのではないかと戦々恐々となるが、あまりエアコンのようなエネルギーを使わずに、夏涼しく冬暖かい家を実現する努力は、もっと力を入れて良いのではないかと思う。


 話は変わるけれど、甘味料のアスパルテームに発がん性があるという話が出た。私としては、けっこう大きな話だと思うのだけど、思ったほど騒ぎにはなっていないみたいだ。

 ネット上にはこの話に対して、肯定する物もあれば否定するものもある。その情報の洪水の中から、できるだけ誠実な情報を見てみたいものだが。

 ユーチューブにもこの手の動画が既に沢山出ているけれど、その中でも、1年前とか2年前に投稿されている動画に注目してみた。たぶん、そういう動画を投稿する人は、あまり突発的なニュースに乗じる事は無く、淡々と地味な研究結果を静かに観察しながら、自分の見解を長い時間をかけて組み立ててきていると思ったから。

 他にもブログの意見とかも同様で、ああ、この人は、こんな騒ぎになる何年も前から危険性を訴えてる、と判る。

 そこでなんだけど、その意見を言っている人がどれくらい長い時間をかけて誠実にその問題に向き合ってきたかを採点する人工知能って、ないかな。ネット上の言論を網羅的に調べ上げ、ソーシャルネットワーク上の軽いつぶやきも調べ上げて、その人がどのような指向を組み立てて来たかを評価できる所まで持ってくる。

 たぶん、そう遠くない将来、「この人は時流に乗って騒いでいるだけ」とか「この人は地道な考察を続けてきた人です」とか、点数が付くようになるんじゃないのか。

 こんな事を書くと、「なんて恐ろしい時代になるんだ」とか、「それはプライバシーんぽ侵害になるのではないか」という意見が出ると思う。ただこうも思う。未来の人間は、そういう時代を当たり前のように受け入れてしまうのではないか、と。

 むしろ逆に、社会において責任ある立場に立たされている人ほど、その人がこれまでどういう事を考えて意見を表明してきたか、網羅的に丸裸にされることを、当然のように受け入れる世の中になるかもしれない。「それを嫌がるようではリーダーになろうと思うな」と。

 考えてみれば、インターネットって、始めから「過去に蓄積されたデータをまとめ上げて調べ上げる」という行為と相性が良かった。インターネットが普及して、「検索」という行為がものすごい力を持った時の驚きは、今でもよく覚えている。

 すべての人々の過去を知り尽くし、その情報を判断する人工知能が存在する未来・・・いや、もしかしたら「現代」。コンピューターが、この人は誠実な人です、とか、不誠実な人です、とか、倫理的な判断をしている世の中は、決して遠い未来の事ではないと思う。

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