この週は、前半は猛烈な暑さになり、後半は雨が降って涼しくなり、最後の日曜日はまた猛烈に暑くなった。八王子で37.9度とか、いやはや大変な暑さだ。そろそろ梅雨明けだろうか。
こういった暑さには、この時期の夏野菜が美味しく感じられるし、体を冷やしてくれる効果もあるみたいだ。西瓜も嬉しい季節だし、汗をかいた時には麦茶が実にありがたい。高齢者や病弱な方には、熱中症の危険もあるので積極的に冷房を使ってほしいけれど、今のところ、私としては大汗をかいて、夏の食べ物をしっかり食べて、夜はぐっすりと寝て休養するやり方で夏を乗り越える方が好きだな。
藤野に住んでいると、そりゃあ昼間は暑いけれど、夜は冷房が無くても寝苦しさも無く休めるのがありがたい。たとえ昼間は猛暑でも、夜になるとヒグラシの声と共に、山の上から涼しい風が降りて来る。
そんな山の涼しい風だけど、そういった涼しい風がとりわけ沢山流れ込んでくる土地がある。バイクなどで道を走ると、「ここは妙に涼しいな」と実感する事がある。そういう所に住めると夏は幸せかもしれないが、冬は一度雪が降ったら容易には解けずに残る場所でもあるからな。これも良し悪しです。
そんな猛暑の日曜日、自治会の用事で、道路沿いの草刈りをした。とはいっても道路全域の草刈りをするわけではない。あと2~3週間もすれば、行政が道路沿いの草刈りをする時期になる。ただ、すでにそこまで待てないほどに草が道路に伸びてきて、対向車が来るのも判らないような危険な場所も出てきた。そういった危険な個所だけ、少し刈っておこうという作業である。
ただなぁ、こういった作業が必要になるのも、行政が道路沿いの草刈りをするのが、一回だけなのが理由だろう。8月半ばのお盆過ぎ頃に草刈りをするので、それまで草は伸び放題になる。昔は、夏に2回くらい草刈りをしてきたような記憶があるんだけどな。6月の下旬か7月の初旬に一度草刈りをして、再度8月半ば以降に草刈りをすれば、道路沿いの草に悩まされる事は、ほとんどなくなると思うんだけど。
あー、不思議と8月半ばのお盆を過ぎた頃から、雑草が伸びる勢いって、けっこう鈍くなるんですよ。まだ夏の暑い盛りだけれど、草の方は秋の準備に入っているのかもしれない。なので晩夏に草刈りをしたら、その後しばらく草刈りの必要性に迫られる事は少なくなります。
問題は伸び盛りの6~7月なんだよな。雑草が道路の中に伸びてきて、また車が雑草を避けて走るので、車が平気で道の真ん中を走る事があって危険極まりない。
また行政がやってくれる草刈りにはこんな笑い話もある。藤野のような山里だと、お盆の頃に行われる神社の祭礼に合わせて、「道作り」という行事がある。祭りの前に、道路沿いや神輿が練り歩く所の草刈りをして綺麗にするのだ。これはその地域の住民がする伝統行事みたいなものだ。
で、住民が祭りの前に道作りで道路沿いの草刈りをして、それから程なくして行政が雇った業者が道路沿いの草刈りをする。住民が既に草刈りを終えた所を、業者は作業をしていく。まあこれは、税金を投入した作業にしては、たいした仕事量じゃないわな。
かといって、すべての道が「道作り」をされるわけではない。実際、篠原は道作りをするけれど、牧馬はしないんですよ。
こんなふうに、その地域によって、文化として住民が草刈りをする所もあれば、しない所もある。その土地の行事としての草刈りと、行政が行う草刈りが、うまい具合に協調すれば効果的だとは思うのですが、いざそれをやろうとしたら、いろいろと作業が複雑化するだろうな。
一番いいのは、前述したように、夏に2回草刈りをしてくれる時代に戻る事なんですが。お金がないのだろうか。
まあ、道路沿いの草刈りについて、ぶつくさ言っている内はまだ恵まれているのかもしれない。今年も、梅雨末期の集中豪雨が増えるこの時期、日本各地で土砂災害や水害が起きている。道路が流されたりして、通行止めになっている個所も、全国ではおびただしい数になっているだろう。
九州から北海道にかけて、全国的に酷い雨が降られた場所は多かったが、南関東に関しては、だいたい降水に関しては穏やかな感じで進んでいる。もちろん、台風シーズンになると、また判らないけれど。
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