2023年 4月16日

 相変わらず、今年は季節の進行が早いなあと思う。新緑も萌黄色ではなくすっかり若葉の色になり、藤の花やホオの花まで咲き始めた。若葉でも一番遅めに出る柿や桑も出そろい、これで桐の若葉も出れば、もう初夏といっていい雰囲気になる。以前の4月半ばって、万が一、雪が降るかもしれないという心配もあった気候だったんだけどな。私としては、ようやく車のタイヤを替えたけれど、こんな気候が普通になるのなら、来年から3月に替えてもいいかもしれない。

 ただ、最近カムチャッカ半島で大規模な火山の活動があったそうで、その規模いかんによっては、数年に渡って寒冷化する可能性もあるとのこと。とはいえ、以前トンガで大規模な火山活動が起こった時は、そんな影響は感じられなかったが。まあ、用心はしておく方がいいとは思う。

 相模原市内のキャンプ場で、木が倒れてキャンプしている客にのしかかり、死傷者を出すと言う痛ましい事件があった。このキャンプ場、牧馬からかなり近い。ニュースの画像から見た感じ、倒木はナラかなにかだろうか。他の木々は若葉が茂っているのに、その木にはあまり葉が見られない感じだったが、既に枯れていた老木だったのだろうか。

 相模原市の街路樹の中でも桜(ソメイヨシノ)は、一見、立派で重厚な幹をしていても、中身に空(うろ)がある事が多く、樹木医が調べて、台風などで倒れる可能性が高い木は、事前に伐採するそうな。

 ソメイヨシノは、ある程度大きく太くなると、幹の中は基本、空洞になって劣化していると思った方がいい。これが老木になると、酷い場合は、木の周辺部のほとんど皮の部分だけで木を支えているようなものもある。

 木との付き合いって、けっこう慎重に考えないといけない事も多い。家の側に立っている木でも、台風などの際に家に倒れ掛かったら家を壊しかねない。かといって、そこまで大きくなった木を事前に倒そうと思ったら、かなり特殊な伐採方法が必要になる。そして、このような方法は高額になるのが普通だ。なので、ますます伐採がしにくい。そうこうしている内に事態は悪化していく。

 ただ今年度から、民有地の危険木の伐採に、市の補助が期待できるとか。補助の金額は伐採にかかる費用の半分までで上限は30万円まで。ただし、市の予算としては200万円だけなので、何十本と一気に伐れるわけではない。それでも、こういった話が出るのは歓迎したい。

 市役所の話の関連で、前回の日記では、私が選挙の投票所での立会人をした話を書いたけれど。

 山の中の小さな投票所で、100人にも満たない人しか投票には来ない。相模原市緑区の中には、3000人の投票が来る投票所もあるそうだから、ずいぶんと違いが大きい。

 そんなのんびりした投票所で、投票の人が来ない間、市の職員と話すこともある。

 選挙の投票って、市の職員にしてみれば、投票の一か月前くらいから大変な過密スケジュールになるという。準備の多さはもちろんだけど、通常の仕事に加えて、選挙関連の作業を負わなければならないので、残業が当たり前になって来るとの事。考えてみれば、不在者投票の投票所だって、市の職員はついている。市役所の様々な課から多くの職員が、通常の仕事とは別に、選挙関連の作業にも駆り出される。選挙はそれ自体、市役所の中では非常事態なんだとか。

「それだったら、せめて選挙が終わるまでは、災害とか事件とか起こってほしくないと思うでしょうね」

 私がそう言うと、3月からカラスの鳥インフルエンザが度々見つかり、対応する部署では気が気でなかったとか。(その後、野鳥の大量死が見つからなかったので、選挙が終わった三日後の4月12日に、環境省は「高病原性鳥インフルエンザウイルス検査陽性事例に係る野鳥監視重点区域」から相模原市を解除している)

 相模原市は東京近郊のベットタウンとしての性格が強く、あまり地場産業に有名なものは少ないが、その中でも養鶏は盛んなので、確かに対応する市の職員はひやひやものだったと思う。

 今回の選挙では、県議会議員の選挙は、定員を超える立候補者が出なかったので無投票で終わった。でもこれも、投票日の直前まで、もう一人出るかどうかで不安定な状況だったとか。万が一、その人が出ると決めたら、当然その対応が必要になる・・・というか、市としては出馬する前提で準備する必要がある。

 こういった、不確定要素が次から次から出てくるので、市の職員にとっては、選挙というのは大変らしい。

 話を聞きながら、お疲れさまでしたと思う一方、やはりこういった現場の話が一番面白いなと思った。

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