2022年 9月25日

 また台風がやってきた。先週の連休も台風に来られ、また今週の連休も台風が来た。観光業にとっては泣きたくなるような運の悪さだと思う。前回の台風は、その規模の大きさから、予想できないような被害が警告されていたけれど、今回の台風は、それほどの規模ではなかったにも関わらず、東海地方に大きな爪痕を残した。藤野には、これといった被害な無いのだけど、確かに雨量は前回の台風より多かったようだ。

 先ほど、「観光業には運が悪い」と書いたけれど、今日の夕方は、どこの道もかなりの渋滞があり、台風通過直後に行楽に出かけた人たちが多かったと見える。みんな根性だねぇ。

 それにしても、今年は雨が途切れない。3日続けて晴天が続くような天気は、ほとんど無かったと思う。気候が変わったのか太平洋の海水温が高いのか、湿気の供給が多めの年になっているようだ。

 こんな気候が定着するようだと、毎年のように日本のどこかで甚大な水害が、まるで戦争で爆撃されるように繰り返されることになる。去年は〇〇県で、今年は〇〇地方で、という具合に。

 今回の台風では土砂崩れがあったけど、なんでも盛土から崩れたとか。記憶にも生々しい熱海の土石流の原因になった盛土のような、悪質な違法性があるような盛土ではなさそうだけど、今後は「適切に作られた」盛土も崩れる事態が増えるかもしれない。

 実は今回の台風では、私もちょっとした(ほんとにちょっとした)被害があった。台風が通過して雨も収まりかけていた夕方、いきなり停電があった。どうやら漏電らしく、私の家以外は普通に電気が来ている。漏電遮断器のレバーを上げて復旧しようとしても、すぐに電気が落ちる。あまりにも雨が続いたせいか、家の外にある電線かコンセントか何かが通電したのだろうか。原因はまだ判らず、今度調べてもらおうと思っている。

 ただ、いきなり停電されるのには困った。直してもらうにも土曜日の夕方6時である。もうどこの電気関連の店も閉じているだろうし、電力会社に電話しても、台風の影響で停電対策でてんてこ舞いで、いくら電話をしてもなかなか通じない。ぐずぐずしている内に夜になって、懐中電灯の明かりしか頼りにならなくなった。このまま停電が続くと冷蔵庫の中身の食材も駄目になるぞ、と慌てた頃、ようやく電気を復旧させることができた。雨がやんで時間が経ち、漏電していた箇所が乾いたからかもしれない。

 もちろん、復旧したとはいえ、こんな状態を放置できないので、前述の通り調べてもらうつもりだ。

 それにしても、久々に停電の悲哀を感じたのだけど、これからの防災を考えると、やはり発電機とか大型の充電器とか用意した方が良いのかなぁ、なんて思う。ただねえ、個人的な経験だけど、以前、自家発電機では苦い経験をしたことがある。

 これは自宅での経験ではなく、ある施設での経験なのだけど、そこには万一の停電に備えて、ガソリンで動く発電機が備えられていた。で、さあ停電だ使わなくちゃ、という時になって、いくら操作しても発電機はウンともスンとも言わない。使用方法を何度も確認しても始動してくれない。これには泣きたくなって絶望したけれど、絶望した時に電気が復旧した。

 よく思うのだけど、「非常用」の設備や物って、いざ非常時になると、日頃使っていないツケが襲ってくることがある。むしろ、非常用の設備や物こそ、日常的に使う工夫が必要なのではないかと考える。

 これは、しばらく先の未来の話だけど、電気自動車が普及する社会って、みんなが大型の電池を持っている社会でもあるのだろう。電気自動車に関しては懐疑的な人も多いようだけど、私としては、災害時でも弾力性のある力を発揮する社会になる方向に進むのではないかと思っている。

 まあ私が電気自動車を持つようになるのは、10年先とか、もっと先かもしれない。

 発電機を「非常用」ではなく、日常的に使う事を考えると、キャンプを趣味にするという手が考えられる。実際、昨今のキャンプブームのせいか、ここ数年、静粛性を売りにした性能の良い発電機が多く出回っているようだ。

 でもおいら、キャンプしないからなぁ。

 少しずつ、木々の葉にも黄色や赤が出始めた。勿論、まだまだ緑一色の山の景色だけど。

 最近聞いた曲のお気に入りで、ヴィラ・ロボスの「ガヴォット ショーロ」(ブラジル民謡組曲)のこの動画。普通は、この1.2~1.3倍くらいの速さで演奏されることが多いけれど、このゆっくりとした速さで聴くと別物に感じるなぁ、

 この速さで聴くと、なんだか一日の仕事を終えて家路につく感じというか、今日も疲れて、風呂に入って、そろそろ布団に入るかぁ、という雰囲気になる。今日も一日お疲れ様、というか。

 徐々に秋めいた感じになった。そんな情景にも合う曲だと思います。

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