あちこちで彼岸花が咲いている。いつ見ても不思議な花で、彼岸の頃にすーっと茎が伸びで開花し、たちまち枯れて消えていく。不思議な生き方を選んだものだ。来年も彼岸花を見たいのなら、この時期の草刈りはできないな。彼岸花の花が終わり、茎も萎れて消えた頃、今年最後の草刈りになると思う。
今18日の夜なんだけど、大型の台風が九州あたりにいるらしい。これから進路を変えて、日本列島をなぞるように北東に向けて進むとか。藤野にとってはまだ遠い台風だけど、台風が南からの暖かく湿った空気を運んでくるのか、雨はすでに盛大に降り始めている。時には豪雨になり、時には小降りになりを繰り返すが、既に道志川は茶色い濁流になった。火曜日辺りが藤野の近くを通過する日だそうだけど、大した被害が無い事を祈る。
今年の夏は、妙に湿度も熱気も多かった気がする。今回の台風も、それと同じ性質を感じる。9月も下旬の台風にしては、夏の台風みたいな個性を感じる。
それにしても、ヨーロッパの干害も深刻だけど、中国も酷いらしい。この台風の雨を干害の地方に分けてあげたい気分だが、なかなかバランス良くはいかないな。
あまり科学的な根拠もなく、印象だけで書くのは問題があるのだが、やはり、今回の台風にも思うけれど、地球の気候って、一段階、別の次元に変わったのではないか。
元首相の国葬が近づいているけれど、やはりというか、ずーっと統一教会祭りが続いちゃったね。元首相の権威を高めようと考えたのかもしれないが、政権の権威の下落はもっと酷い。
権威を高めようとして、あまり人の心から離れた行為をごり押しすると、かえって権威を失うことがある。思い出すのが昭和天皇が死んだ直後、テレビは一斉にすべての既存の番組を中止して、自粛ムード一色になってしまったけど、そのためにかえって、人々がレンタルビデオ店に駆け込む事態を作った。テレビ局側も、下手な自粛はかえって皇室の恥になると思ったのか、葬儀の日のテレビは、既存の番組を中止したのは変わらなかったけれど、日本の名作映画を臨時で流す所が多かったと記憶している。これだったら、また人々がレンタルビデオ店に駆け込む事はないだろうと考えたのではないか。
国葬もなぁ、そんな形だけの儀式で人々の気持ちが動くわけではない。まあそのことは政権も承知はしているだろうけれど。
まさか当日、赤飯の売れ行きが良かった、なんてことになりはしないか。
それに、ここまで統一教会祭りが連日続いてしまったら、「この組織とは手を切る」、さらに言えば、反社会的組織にはきちんと司法の手を下して処断する、と決めないと、再出発は難しいのではないか。
前にも書いたけれど、この件で一番政権にとって深刻なのは、自分自身に誇りを持てなくなることだ。あの組織の支持と指示で動いていたと言われると、民衆に向かって堂々と立つことができなくなる。
選挙の手伝いに重宝した組織らしいが、安くていい買い物をしたと思っていたかもしれないが、かえってそれ以上の価値を失ったのだろう。果たして今後、手を切ることができるのだろうか。
考えてみると、今の政権って、自らの価値を、自ら目減りさせることはしてきても、自ら高める努力と言うのはしてきたのかどうか。欲望に流されるままに、安易な買い物を重ねるうちに、自らの価値を安売りし続けてきたのではないかと思う。
まあ人の批判はいいか。私自身はどうかという話になる。
これからの価値という事で、最近、これかな、と思うのは、農村が美しく成ればいいなぁ、というもの。私一人の力でそんなことができるはずがないが、そうなる方向に力を貸せる機会があれば、参加できればと思う。
綺麗な山と森、綺麗な川や湖、綺麗な田畑、綺麗な街並みと、そこに育まれる文化。何も今さら高層ビルを建てるつもりはない。素朴な美しさで十分だ。
そんなことを願うのも、山里の荒廃が徐々にではあるけれど、確実に進んでいるから。山里の素朴な美しさを実現させていこう、という志をもった集団ができるのは、もっと先のことになるのか、意外とすぐなのか、私にはちょっとわかりません。
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