連休に入ったが、雨が多いせいか、それほど行楽の客は増えていない気がする。道志川のキャンプ場も大満員という感じではない。このところ、2日に1日は雨が降る、それもざあざあとまとまった雨が降るので、あまりキャンプには向かないというのはあるだろう。
また、ほかにも理由はあるのかなとも考える。昨年は1年を通じてキャンプ場は大賑わいだったが、これは疫病で海外や県境をまたいだ旅行ができなかった人たちが、あまり疫病でも感染の心配の少ない屋外の行楽を楽しもう、という理由で近場のキャンプ場に客が集中したのかなぁとも思った。
キャンプと言えばこんな動画を見たんだけど。
案外、身近に危険があるものだ。あまり山里で自生している植物ではないけれど、確かに公園とかではよく見かける気がする。キャンプブームは焚火ブームも並行して盛り上がっているらしく、うっかり身近にある木を燃やす機会も増えている事だろう。
山里では、今ではだいぶ少なくなったがストーブ以外に、風呂を沸かすのにも薪を使う家がある。一応、こういった知識も覚えておいたほうが良いかもしれない。
孟宗竹の竹林ではタケノコの季節。今年は豊作のようだ。ただ、ここ数年の悩みとして、竹林にもヤマビルがいるんだよねえ。長靴に塩水を付けたり、ヒルの忌避剤を付けたりして竹林に入るんだけど。
上の写真のタケノコを取った時は、雨上がりの晴天で、まさにヤマビルが最もうじゃうじゃと大挙して現れそうな日だったけど、不思議と姿を見かけなかった。おそらく、晴れてはいたけど春先に戻ったくらいに寒さを感じる日だったからだろう。これが蒸し暑いくらいの天気だったら、塩水も忌避剤もなんのそのと、恐ろしい勢いで近づいてきていたかもしれない。
いやー、この日記を続けてきてずいぶん久しく、同じことをちょくちょく書いているけれど、だれかゴキブリホイホイみたいな、ヤマビルを集中して捕まえてくれるような罠を開発して発売してくれないだろうか。うまく開発してくれたら、需要は相当あると思うのだけど。
もっとも、ヤマビルだけ捕まえても意味が無いと言う理由もある。ヤマビルを拡散させているのは鹿やイノシシなので、ヤマビルの被害を鎮静化して、ヤマビルの減少を目指すのであれば、鹿やイノシシの移動を制限して、里山に降りてこれないようにする努力も同時に必要になる。
鹿やイノシシが平然と里山に降りて来るようになったのは、山の人間の力の低下がある。猟師の数も減ったし、若者の数も減った。それに伴い、鹿やイノシシが人間を恐れる事もなく山里に降りて来るし畑を荒らす。かつては人間が鹿やイノシシを追い詰めて、鹿やイノシシは人から逃げる立場だったのが、今では逆転して人間の方が追い詰められている。
ただ、どうだろう。そろそろまた、この立場が逆転する時も、近づいているんじゃなかろうか。
食品の価格が上がっているという話だけど、これから安定して食品の輸入が期待できなくなる時代が来るかもしれない。いずれは、自分の食料は自分でなんとかしようという機運だって、生まれて来るだろう。香川県の讃岐うどんだって、小麦自体はほとんどが輸入だろう。はたしてそれを、その地域の特産と言ってよいものかどうか。
小麦も自前で作っていこうとなれば、山里にも小麦畑が復活するかもしれない。というか、藤野のような山里は、水田が作りにくく、むしろ小麦のほうが主流だった。昔の写真を見ると、けっこう山の上の方まで小麦畑になっている写真を見かける。
まあ、今これと同じような畑の開墾をしたら、自然破壊と言われるかもしれない。それくらい、山の上まで畑にしている。
昔はそんなふうにして、鹿やイノシシの生息範囲を奪うくらい、人間の力が(暴力的と言っていいくらい)強かった。これでは鹿やイノシシだって、おいそれと里には下りてこない。
これから小麦畑を復活するにしても、自然破壊を招きかねないような開発は駄目だとしても、鹿やイノシシを山に追い返すくらいの迫力は、人間の方に必要になるだろう。食料自給率を上げようと思ったら、そんな迫力が必要になるのではないか。
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