2022年 1月30日

 この週は、やや寒さが緩んだ。空の色は、真冬の深い青空ではなく、薄く白い絵の具を溶かし込んだ色合いになり、雲の形も真冬のものではなかった。ただそんな寒さの緩みも、週末にはまた冷え込むようになり、今日の日曜日は丸一日薄曇りの中、体にしみこむような寒い一日だった。雪国ではまた大雪らしい。

 新型肺炎の新型株、なかなか藤野でも勢いがいい。週に一回PCR検査を行っている介護施設では、検査の度に職員や利用者の誰かに感染者が見つかり(本人は症状もなくピンピンしている)、そのたびに対応に追われている。うーん、新型株、それほど重症化はしないという話だけどねぇ。そろそろ、普通の風邪と同じ対応でもいいのかな。

 かといって、次の新型株は急に凶暴な症状を発症させないとも限らないのだけど。

 今のところ、緊急事態宣言は出ていないので、やまなみ温泉とか、道志川沿いのキャンプ場とか飲食店とか、営業を停止する所はない。なんとか大げさな事態にならないで済んでほしいのだが。

 毎年年度末に自治会の総会があるが、その総会の前に行う地区会というのがある。今年度は新型肺炎の動向が今後どうなるか判らないので、地区会を年度末ギリギリではなく、2月中に行うことになった。感染が拡大する前にやっておけ、という事らしい。

 最近、こんなニュースを知った。

イケダコーポレーション 木繊維断熱材を本格販売

 夏は涼しく、冬は暖かい家となると、断熱材の利用は欠かせない。ただ、これまで断熱材と言えばガラスウールとかウレタンとかが主流で、土に帰る事が出来るような自然素材は使われてこなかった。せいぜい有名なのは炭化コルクくらいだったと思う。

 もちろん私は建材については素人なので、ちゃんと専門家に聞けば「既にこういう自然素材由来の断熱材はあるよ」と教えてくれるかもしれない。でも、地元のホームセンターで買えるような身近な所には、そんな断熱材は売ってないよね。

 リンクした記事の断熱材は、木の繊維から作ったもので、ドイツ製だと言う。こんな感じのやつ、国産で開発するところはなかったのかな、それとも既にあるけれど世間に知られていないだけなのか。

 林業の世界では、ご承知の通り、売り物になる立派な木を作るまでには、多くの間伐材を生み出す事になる。そんな間伐材の用途に、こういった断熱材はどうなんだろう。特に近年は石油由来の製品(プラスチックとか)を自然素材に置き換える風潮もあるし、追い風なんじゃないかな。

 それとも、自然素材由来の断熱材は、少々の追い風が吹いても、まだまだお高いのだろうか。

 それにしても、内燃機関の車を電気にするとか、プラスチック製品をどんどん削減していくとか、まあ人類の未来にとっては正しい選択なんだと思うけれど、そんな世の中の流れに振り回される人も多いと思う。追い風が吹くところがある反面、逆風にさらされる所も多いだろう。

 当然、じゃあ新しい時代に合わせた商売に自らを変えていこう、と動き出す所もある。それにも、成功する所と失敗する所があるんだろうな。何がその成功と失敗の明暗を分けるのか、そんな話も世間によく出てくるようになるのではないか。

 無知蒙昧な私がこんな事を書くのも不遜に過ぎるが、自らを変えようとする時に、失敗しない条件って、こんな感じじゃないかと思っている。

 一つは無理をしない事。大概、自らを変えようとする時って、すでに追い詰められている場合が多い。そうなると、起死回生を狙ってイバラの道を突き進もうと悲壮な覚悟をすることがある。多分、これは駄目だと思う。自らを変え、新しい事を始めようと思えば、だれでも始められる所から出発して、徐々にレベルを高めて行った方がいいかと。

 もう一つは、仲間の助力を頼る事。会社で言えば、リーダーが現場の提案をちゃんと汲み取れるかどうかという話になる。今までやった事のない分野に挑戦するときは、現場で絶えず考え続けなければならない人々の見識が、どうしても欠かせない。

 なんでこんな事を考えていたかと言うと、新しい事に挑戦したはいいけれど、なかなか芽の出ない所の話を知人経由で聞いたから。そこは、新しい分野に挑戦しようといきなり巨額の設備投資をしたはいいが、現場の意見や提案はなかなか上には届かず、ヒットよりも空振りに終わる事業が多いそうな。

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