1月6日に雪が降った。牧馬ではせいぜい3センチ程度だったが、千葉や茨城ではもっと降ったそうな。翌日には簡単に消えて無くなる雪だったが、この最も冬の寒い時期の雪は、山の北斜面では春まで残る。陽の当たりにくい道路では雪が凍り付いたまま長期間残るので、その道を初めて走る車なんかには、いきなり凍った道に出くわして怖いだろうな。
雪のせいもあるのだろうけれど、この週の冷え込みはやや厳しかった。ただ単に寒いというのではなく、皮膚から寒気が染みていって生命力を奪っていくような寒さ・・・と言っても通じるだろうか。あきらかに命を奪うような感じ。
野生の生き物は、病気で死ぬこともあれば、他の生物に食べられて死ぬ事もあるだろう。そんな死に方の一つに、寒い冬を乗り越えられずに死ぬという事も多いと思う。
薪の棚を片付けていたら、薪の重なった隙間に、ヤモリが冬眠していた。急に自分の周りが明るくなったのに気付いたか、ヤモリはのそのそと動いて、他の眠れる場所を探して移動していた。
冬は眠りの季節でもあるのだろう。
眠ってばかりいられないのは人間である。なんかまた疫病の流行の兆しがあるとか。今度の変異株は、それほど重症化する性質はなさそうなんだけど、かといって油断もできないしな。
今年の私自身のささやかな目標として、「今日はこれとこれとこれをする」と決めたら、先延ばしにせずに固い決心でやり通す、というのがある。とはいえ、そう宣言したそばから出来るのかどうか怪しいのだけど。
そんな事を考えた理由の一つに、電車なんかに乗っていると、全員が携帯電話をいじっているのに気付くのだが、あれって有効な時間の使い方なんだろうかと思ったのがきっかけ。もちろん、仕事や趣味として、大切な時間の使い方をしている場合も多いと思う。
ただねぇ、今のインターネット上でのやりとりって、人にあまり有意義ではない時間の使い方をさせて、それで商売をしているように感じてしまうのですよ。「それって、本当に今あなたがしなければならない作業なのでしょうか」なんて言っても、かえって不興をかうだけだろう・・・とは思う。
まあこれは、何も今に始まったことではない。インターネットが存在する前の、テレビだって似たようなものだろう。
インターネット上から、ありとあらゆる手段で、私から時間を奪おうとする誘惑が多すぎる。ただ、こういった誘惑って、時間つぶしにはちょうどいいかもしれないけれど、自分自身にとっての、本当の喜びにはなってはいないと思う。本当の喜びと言うのであれば、それは時間潰しでできるものではないはずだ。
だからまあ、今年は新年早々、そんな事を考えたんですよ。極力、「これは自分にとっては何の身にもならない時間つぶしだな」と気づいたものから距離を置き、本当に自分の喜びとかやりがいに繋がるものに努力と時間を注ぎ込むべきだと。
まあ、そう決心はしたけれど、新年が始まって9日間、実行できたのは3割くらいかなぁ。まだまだ決心が固くないようだ。こんなふうに自分の決心をネット上にさらすのも、自分自身の軟弱な精神にハッパをかけて、追い立てる目的がある。
話はやや変わるけれど、本当に自分のやりたいことが見つかって、それに夢中になって寝食も忘れるくらいに打ち込んで、その道の第一線で活躍している人って、四六時中、携帯電話なんていじってないよね。
ネット上から供給される、時間つぶしのネタをもらうだけで一生を終えるような生き方は、誰だって望まないだろうし、不気味だと思うだろう。しかし、これは絶えず自覚していないと、簡単にその中に入っているような危険性がある。
自分が本当に好きで、生きがいを感じて、それに打ち込むことに喜びを感じられるような事柄に、真に時間を使っているか。これは、私だけの決心ではないような気がする。
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