上の写真は、5月23日の日記に出した写真と同じ場所。富士山の雪が、だいぶ少なくなって来た。週に2日程度は雨が降り、それ以外の日も、雨は降らなくても、いかにも湿り気の多そうな雲が湧いている。気象庁はまだ、関東地方の梅雨入りは認めてないそうだけど、なんとなく梅雨っぽい。
雨が多めだと、さすがに行楽の車も少なくなるのか、今回の土日はいつもよりもやや静かめだった。とは言っても、「いつもよりもやや静かめ」であって、まあ普通に行楽の人では多かったけれど。
梅雨の時期の藤野は、妙に寒くなる日があったり、30度を超える蒸し暑い日があったりで、なかなか体調が追いつかない。こんな時は、いつもよりも多めに睡眠時間をとる方が良いだろう。
自然界は夏の賑やかさで、今年はどうも例年よりもサンコウチョウの声をよく聞く。サンコウチョウの鳴き声や、どんな姿の鳥かは、以下の動画をご覧ください。
サンコウチョウの名前の由来は、鳴き声が「月、日、星、ホイホイホイ」と聴こえる事から、「三光鳥」と名付けられたとか。風流な名前の由来だ。
なんかオリンピックは、まるでぬかるみを歩くような、重苦しい雰囲気になってきた。国民の大半は期待してないし楽しみにもしていない。むしろ面倒くさくなってきている感じだ。何より、昨年あたりから、「オリンピックのせいで疫病対策が歪まされている」という気持ちが強い。せっかくのお祭りだが、恨みを残す結果が既に見えている。
中止にするにしろ、なんらかの形で行うにしろ、いずれにしても負け戦の形になりそうで、そうなると、負け戦なら負け戦で、上手な負け方を考えて想定しておくべきだろう。ただ日本って国は、基本、負け方は下手な事で定評がある。
負け戦をなんとかしようと、もがけばもがくほど、的外れな対策が横行して、余計に傷口を広げて悲惨な負け方に突っ込んでいく。こんな時、責任のある場所にいる人は大変だね。的外れな対策を強行する人の意見に逆らえず、不本意ながら破滅への行軍の片棒を担ぐ事になる。
私はしばしば、このブログで、世の中が・・・特に政権のトップが・・・腐敗の極地に達しているかのような表現を書く事があるけれど、私としては、そういった現象に対して糾弾するという感じではない。糾弾すべき「悪」というよりも、「病気」と見ている。
人間が集団を作れば、その集団が相乗効果を発揮して素晴らしい成果を発揮する事もあれば、知恵も才能も使われずに崩壊していく事もある。
一つの会社でも、立ち上げの時の苦労する時期もあれば、波に乗って急拡大する時期もあれば、何をやっても上手く行く時期もあれば、会社の目指す方向性で真っ二つに分裂する時もあれば、社内全体がやる気を無くして沈滞する時期もあれば、才能のある人はさっさと会社から飛び出して、やる気も才能も無い人間だけが残る時期もあるだろう。その会社に属している社員にも、いい時期に巡り会わせた人もいれば、最悪の時期に巡り会わせた社員もいる事だろう。
本人の人格は高潔でも、運命のいたずらで、沈みかけた船の船長の役目を背負わされる人もいるに違いない。これは悲劇と言えば悲劇だけど。
でも、古今東西の歴史書を見れば、そんな苦しい立場に立たされた人の見本が大量にある。ある人は運命に抗い、ある人は韜晦して苦しい時期をやり過ごし、ある人はさっさと逃げたり。
中国なんて昔から、勉強として歴史書を読む事を重視していたけれど、自分が組織の中で、運命の巡り合わせで苦しい立場に立たされた時、どう行動すべきか、いろいろ想定して考える様に日頃から訓練していたのかな。
皮肉な事に、今の日本も、そんなふうに自分の出処進退を考える事が増えたのだろう。平和で安定した時期なら必要なかった覚悟も、混乱期には必要になる。そんなきわどい時期に、自分の中の「正しさ」を失わない様にするのは、なかなか難しい事だと思う。
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