2026年 10月4日

 地域にもよるが、どうも東京では一か月以上雨が続いた記録になるそうな。これは、例えば概ね曇りの日でも、その日の内のどこかで雨が降る時間があれば「雨が降った日」として数えたら、そういう結果になるらしい。確かに、よく雨が続いた。

 これだけ雨が続くと地下水位も上がるようで、東京の井之頭公園にある池では、日頃は水が湧かない所からも湧水が出ているとか。まあしばらくすれば、そんな現象も落ち着くだろうけれど。ただ、かつては井之頭公園も都市化が進んでおらず、武蔵野の風情が残っていた頃は土地もコンクリートとアスファルトで塗り固められてはおらず、緑も多かった。そこ頃は池の湧水はもっとすごかったと言う。そう考えてみれば、この長雨で、昔の景色に少し戻ったとも言えそうだ。

 その意味では牧馬でも同じような現象がある。理由は判らないが、牧馬の沢は、ここ数年、水量の減少が顕著になっている。私が引っ越してきた頃は冬でも水が流れていた沢が、冬場は枯れたように水が少なくなるようになった。それがこの長雨で牧馬の沢も豊富な水量で流れて、水音も賑やかになっているけれど、思い出してみれば、昔はこれくらいの水量が長雨が無くても普通の光景だった。

 その意味では懐かしい光景の復活とも言えるが、やはり原因不明の水量の減少は気になる。地元の人の考えでは、植林した桧が大きくなって多くの水を必要としているからではないか、と言っているが、果たしてどうだろう。

 そんな、毎日の様に雨が続く天気は、ようやく一区切りとなったようで、これからは晴天が続く日もあるようだ。ただ、空の雲の様子を見ると、爽やかな秋晴れと言うわけにはいかないみたいで曇り日が多く、その雲の形も、なんとも湿気を多く含んで、何かのきっかけがあればすぐに雨を降らせそうな気配がある。日本列島の南海上ではまだ次々と台風が生まれているようだし。

 エルニーニョの年は夏は長雨で冷夏になり、冬は暖冬になる傾向があるとか。となると今度の冬は暖冬だろうなぁと、度々この日記でも書いてきたし、予報もそう言っている。ただ、これは気象について全く門外漢の素人の疑問なんだけど、果たしてどこまで暖冬になるのかな、という点で疑問が湧いた。

 というのも、昨年の酷暑では、日本列島の南海上の水温は高くなり、湿った空気も沢山生まれていたと思う。でも今回のような秋の長雨にはならなかった。湿った空気が雨になって落ちて来るには、湿った空気が冷たい空気に当たって冷えなければならない。という事は、今年の秋の長雨の場合、湿った空気を雨にして降水させる冷たい空気が存在したと言うことにはならないか。

 このあたり、どうなんだろう。専門家に聞いてみたいけれど、暖冬になると言っても、どこまでの暖冬になるんでしょうかね。

 私が引っ越してきた頃と比べたら、藤野の気候もだいぶ変わった。夏の酷暑もそうだけど、冬の寒さもだいぶ緩んでいる。かつては、柚子は牧馬では育ったけれど、峠を越えた篠原では育たないと言う話だった。でも今では篠原でも蜜柑を育てようと思えば育てられる。

 藤野を含めた旧津久井郡、それも津久井町では、リンゴを育てる事も行われた。でも今は、リンゴよりも柑橘類の方が似合う土地柄になっている。沢にはワサビがあり、蕎麦を育てる土地もあったけれど、だんだんそのような冷涼を好む産物には不向きな感じになっている。

 秋に育てる野菜・・・例えば白菜とか大根とかも、かつては種を撒くのなら8月の下旬には撒かなければならなかった。9月になってから種を撒くと、芽が出て育っても、大きくなる前に晩秋の寒さにやられて萎れてしまう。それが今では、9月に種を撒いても何とかなりそうだし、苗だったら10月始めに植えてもギリギリなんとかなりそうだ。

 春にジャガイモの種芋を植えるのも、かつては3月の下旬とか、遅い場合は4月に植える事もあった。これはあまり早く植えると、せっかく出た芽が遅霜にやられて枯れてしまうので、その被害を避けるためだ。これも今では、それほど霜の心配をしないで、早めに種芋を植えてもいいような感じになってきている。

 いつのまにか、畑の動かし方もずいぶん変わってきた。

 気候変動の事を思えば心配ではある。まあ、人間が何も悪さをしなくても、地球は寒くなったり暑くなったりしてきた歴史はあるが、それでも、急激な変化は好ましくない。

 あー、でも商魂たくましい人だったら、これまで日本では育てられなかったコーヒー豆とか、胡椒のような香辛料とか、南国の産物を育てようと考え始めるのかな。若い世代は、日本が今よりも寒かった時代に対して郷愁なんてないだろうし、新しい現実に即した生き方を見つけるのかもしれない。

0コメント

  • 1000 / 1000