2022年 7月3日

 上の写真は6月25日のもの。梅雨明けを思わせる晴天で、無事に田植えを行うことができた。この午後、3回目の新型肺炎のワクチンを接種して、それから1日半、寝込むことになる。

 この時に、風疹の抗体検査も受けていた。何でも私の年代は風疹の予防接種と無縁の世代らしく、市役所から「受けてみたら」と誘いがかかる。まずは採血して、抗体があるかどうかを調べた。私自身は、これまで風疹の予防接種を受けた記憶も無ければ、風疹に罹った記憶も無いのだけど、調べてみたら予防接種が必要ないくらいの、十分な抗体があったとのこと。どうやら、子供の頃に無自覚に風疹に罹っていたらしい。

 新型肺炎もなぁ、数か月で次のワクチンを打たなければならないなんて状態は、やっぱり手法として未熟でしょう。人間の免疫って、もっと数十年単位で効き目を発揮するものなんじゃなかろうか。

 6月下旬のまさかの梅雨明けと、それに続く猛暑には少し驚いた。もしこのまま、9月半ばまで猛暑が続くとしたら、長い夏になるなぁと途方に暮れる思いがしたけれど、この週は台風が通過する影響か、雨が降りやすい日々になるそうな。

 それにしても関東内陸部で40度近い気温という話を聞くと、無理をせずに冷房のお世話になるべきだと思う。

 6月までの山の色彩は、木に咲く花も白っぽい地味なものが多く、華やかさに欠けるのだけど、ネムの木が咲き始めると、急に世界が色付いて見えるような気がする。私としては決して嫌いな木ではない。むしろ好きな木の一つだけど、山暮らしで家の周りの環境を維持する身としては、なかなか油断できない木でもある。いつの間にか家の敷地に生えて、知らないうちに大きくなってしまう成長の早さがあり、一度根付くと除去が難しい。花を見ている分には綺麗な木なんですけどね、雑草並みの生命力で家に侵略してくる木でもあるんですよ。

 連日の猛暑でも、さすがに藤野は山里なので、夜になると冷房の必要はない。その点は非常にありがたい。ただ何やら電力不足とか、場合によっては計画停電の必要性とか、物騒な話が出てくる。変なマスクなんか配って税金の無駄をするより、太陽電池でも配っていれば良かったのに。政府がすることと言ったら、節電の呼びかけと、原発に未練を残すことぐらいだ。

 最近、こんな記事を読んだんだけど。

たった9ユーロでドイツ縦断(とまでは行かない)の旅に出てみた

 何でも6月から8月までの3か月に渡って、9ユーロのチケット(約1300円)でドイツ全土の公共交通機関が乗り放題になるという。このところの燃料高、物価高を配慮した政策らしい。

 まあこんな政策が実行に移されたのも、新型肺炎がそろそろ下火になったと考えてもいいんじゃないか、という雰囲気ができたからでもあるのだろう。疫病真っ盛りだったら、出来るだけ自家用車を使ってくれ、と言うはずだし。

 ただこの政策、燃料高、物価高の対策かもしれないけれど、環境問題対策でもあるんじゃないか。少しでも温室効果ガスを削減したいのなら、極力、公共交通機関を利用してくれた方が良いに決まっている。これから電気自動車が普及していくと思うけれど、電気の自家用車を使うよりも、電気の鉄道やバスを使って節電や省エネに協力してくれという意識は、これから自然に現れてくると思う。

 そんな時には、自家用車を使うよりも公共交通機関を使った方が「はるかに安い」という状態を作る必要が出てくる。最初、この記事を読んだ時に、もしかしたらこれはドイツだけの取り組みでは終わらずに、これから世界中で、恒常的に行われる施策になるんじゃないかと思った。なんか、そんな予感がするんですよ。

 あとなあ、選挙の影響か、物価高を嘆いたり批判をする世論は強いけれど、もしかしたらこれから、明確に国民的な世論として、物価高に脅かされない、暮らしやすい世界の実現を具体的に望む声が、出て来るんじゃないなかと感じる。もう「景気対策」とか「経済が上手くいけば全て上手くいく」という説明では納得しまい。

 公共交通機関を安くさせるなんて、それじゃあ社会主義みたいじゃないか、と言う意見もあるとは思うけれど、このまま物価高を放置すると、いっそ社会主義的な仕組みを一部でもいいから導入した方が良い、なんて世論もできて来る気がする。もはや人々は、「景気対策」という言葉では簡単に踊らなくなってしまったのではないか。

0コメント

  • 1000 / 1000