この週は雨の多い週だった。週の始め頃に台風が通過した。それも、観測史上、いまだ記録がないと言う、茨城県から上陸して西へと進む台風だった。これ自体はそれほど被害も無かったのだけど、その台風が送り込んだ湿った暖かい空気が問題で、上空の冷たい空気と反応して、台風が去った後も雨が降りやすい状態が続いた。
外に用事で出かけるにしても、バイクでは出かけたくない感じ。というのも、今は雨が降っていない状態でも、いつ何時、雲が垂れ込めて大雨が降り注ぐが判らない。特に千葉県では線状降水帯が発生し、親の仇のように雨雲が張り付いて、豪雨を降らせ続けた。道路を走っている車が、たまたま地形的に低くなっている所の水たまりのような所に突っ込み、車が動かなくなり、その上車の中に水が入ってきて死者を出す事件も起きた。
その場になってみないと判らないけれど、車が水没しても窓ガラスを空ける事は出来るのではないか(水没して何時間も経つと電気系が怪しくなるとは思うけれど)。
とにかく一度窓ガラスを開けて水を車内に入れてしまえば、ドアを開けて車から脱出するのは、それほど難しくは無いと思うのだけど、いざその立場になってみると、そんなにすぐ行動に移せるほど余裕はないのかもな。
そんな雨が降り続いたせいで、お盆休みはほとんどが雨だった、そのぶん、ずいぶんと気温は涼しく、過ごしやすかったけれど。
個人的には、この週には妙な事があった。ある日、郵便局から電話があって、
「あなたの発送した荷物が関西国際空港で押収されている」
なんでも私の名前で発送している荷物で、届け先が中国の上海になっているものがあり、中身は衣類が5枚、キャッシュカードが8枚、現金が40万円とのこと。受取人の名前は、私は聞いた事も無い名前。これは明らかに私の関わる荷物ではない。
「それでは、あなたの名前と個人情報を勝手に使った事件の可能性がある。早急に警察に被害届を出した方が良い。いまかけている電話を、そのまま大阪府警の緊急相談窓口まで取次ぐ。」
そんな話になり、郵便局の方は、以下の情報を、大阪府警に伝えるように私に助言した。
私の名前の差出人で荷物が発送されたこと。荷物の番号(税関押収品番号は〇〇〇〇〇〇)、差し止め場所は関西国際空港だと言うこと。受取人の名前と送り先住所。大阪南郵便局の〇〇が大阪府警に電話をつないだこと。
そしたら、電話は大阪府警刑事部捜査2課に繋がった。そこで、どうやら私の名前や個人情報が、何かの理由で流れて勝手に使われているらしい、と言う話になったが、そこで終わらなかった。
大阪府警の方がその場で電話で確認を取ると、私の名前は他でも使われていて、私の名前で勝手に銀行口座が開設されているという。それも、詐欺犯罪のマネーロンダリング目的で使われている。こうなると、私も容疑者になるらしい。もし疑いを晴らすのであれば、この口座と私が無関係だという事を証明しなければならない。
そこで、「あなたが実際に作った口座を調べる金融調査票と、あなたの口座の入出金を調べる資金調査票を作る必要がある。これで、あなた自身の口座と、あなたの名前を騙っている口座との関わりがあるのかないのか、証明が可能になる。」
で、口座番号を教えるようにときたから、さすがにそこから怪しいと思い始めた。私は
「最近は警察を騙る詐欺も多い。一度、電話を切って、私の方から改めて大阪府警刑事部捜査2課に電話をかける。それでお互いの疑念は無くなるだろう。」
と言ったが、内密の捜査が多い所なので、そのような事をしても取次げない、と言う。更には、このまま電話でのやりとりで調書が取れないのなら、あなたを2週間ほど拘束して調べなければならなくなる、と言い出した。
「それで結構」
「では、その期間の衣服を用意して、他にも・・・」
と言って来たので、衣服を用意してきます、と言い残して電話口から離れ、携帯電話の方で110番した。
「こんな電話がかかってきたんですけど」
「すぐ切りなさい」
まあ、詐欺だったわけです。でも、途中までは、けっこうドキドキしたし、こりゃあ大変な事になったと慌てた。皆さんも、どうかお気をつけてください。
ちなみに、110番に電話した際に「そんな電話すぐ切りなさい」と言ってた本物の警察は役人臭を帯びた不愛想な応答で、詐欺師の警察役の男性の方が人情味のある、「あなたが犯罪者とは思ってませんから、一緒に無実を証明しましょう」という励ましをしたのが、今思うとおかしかったです。
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