2026年 7月5日

 ネムの木が花を咲かせ始め、道端ではヤブカンゾウの花が咲いている。私の印象だと、この頃から緑一色のやや単調だった景色から、いろどりがよみがえって来る感じだ。相変わらず雨の多い梅雨の天気で、西日本や千葉の南房総では土砂災害も出たらしい。藤野は山という事もあるのだろうが、涼しく過ごしやすい日々が続いている。今週の後半から晴れの天気が出始めて、暑くなるらしいけれど。

 なんか今年の梅雨は、私にとっては、子供の頃に経験したような「昔ながらの梅雨」という雰囲気がある。台風はあったし大雨もあったけれど、おおむね雨はしとしとと静かに降り続けるものだったし、梅雨寒と言うか、プールには入ろうとは思えない気温で推移した。7月に入って九州などの西日本で集中豪雨の話が聞こえてくる。これも、昔ながらの梅雨の流れだったと思う。このまま「昔ながら」の続きがあるのだったら、7月の半ば頃に東日本でも集中豪雨がやってきて、そこかた梅雨明けになり、一気に厳しい蒸し暑さがやって来ると言う感じだろうか。

 なんかここ数年、あまり私の記憶している「日本らしくない」気候に慣れてしまったせか、子供の頃に体験したような気候を久しぶりに感じると、どこか新鮮な気分になる。

 そういえば、当初は今年も昨年や一昨年のような猛烈な暑い夏になると予想されていたけれど、少し修正されて、そこまであ暑くならないような事を言い始めたね。

 今年はエルニーニョ現象が大きく見られていると言う。私の子供の頃の記憶では、エルニーニョ現象のある年は冷夏になるとされていた。東北や北海道では冷害で農作物が打撃を受けるという事がよくあった。でも今年は、始めのうちは、エルニーニョ現象が起きていても猛暑になる、と報じられていたんだけどな。多分、その後の世界各地の気象観測の情報から、予報を修正することになったのだろう。

 まあ、「酷い猛暑というほどにはならない」とはいっても、「冷夏になる」とは言っていない。ここ数年・・・というか、10年以上か、もっとか、「冷夏」と言うのを経験していないような気がする。自分が子供の頃は、夏の真っ盛りでも、長雨が続いたりして、海水浴客が誰も海に行かないような夏も、あったよなぁ。それはそれで、観光地にとっては大打撃なんだけど。

 一方でヨーロッパはとんでもない酷暑らしい。あまりエアコンの普及していない土地柄のせいか、なかなかの騒ぎになっているみたいだ。

 このことで思うのだけど、やっぱり、ヨーロッパの人たちにとって、この猛暑は気候変動について考えさせるきっかけにはなるだろうね。このままだと林檎が育たなくなるとか(その逆にオレンジが育つかもしれないが)、既存の伝統的な農作物が育てられない事態だって予想されるだろう。伝統的な食事だって不可能になるかもしれない。

 さらに思うのだけど、この猛暑で、「やはり温室効果ガスの抑制は進めるべきだ、決して後退させるわけにはいかない」という気持ちにも、なるんじゃなかろうか。連日猛暑に打ちのめされてる身にとっては、「気候変動なって、しったことか、私はこれからだって温室効果ガスをばんばん出し続けるぞ」なんて事を言う人や国は、それこそ敵認定されるかもしれない。

 で、さらにさらに思うのだけど、自動車の電化の波は、止まらないだろう。これまで、やや急進的に進め過ぎた感はあった自動車の電化だったけれど、今は一時的に勢いは鈍化しているけれど、これからまた本腰を入れて動き始めると思う。

 なんか、日本人は自動車の電化に対して拒否反応があるのか、昔ながらの内燃機関の自動車に愛着があるのか、電気自動車の普及に対して懐疑的だったり消極的だったり、露骨に嫌悪感を表す人もいる。そしてそういう人たちが、ここ最近の電気自動車の普及に勢いが薄れた様子を見て「それ見た事か」と溜飲を下げる。

 でもなぁ、私の考えでは、今は少々、階段の踊り場かもしれないが、やはり自動車の電化は確実に進んでいくだろうなと思っている。内燃機関のエンジンを積んだ車も、しばらくしたらハイブリッド車でないと許されなくなるだろうし、さらにしばらくしたら、ハイブリッド車さえも許されなくなるだろう。少なくともヨーロッパでは。

 日本に住んでいる私としては、どうなるかなぁとは思うけれど、山里に住んでいる私として考えると、やはり電気になるかなぁとは思う。何しろ、近所のガソリンスタンドが、既に少しずつ消えているのだ。

 さすがに藤野は、甲州街道があるのでガソリンスタンドがゼロになるとは思えないが、もし、近所のスタンドまで給油するのに、何十キロも走らないといけない、なんて事になったら、「もう電気でいいや」と考える人は多いと思うな。

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